非破壊検査について

非破壊検査とはものをこわさずに構造物の表面や内部のきずなどを調べる検査です。
検査できる対象は橋や発電所などの社会的なインフラや製品を作る工場の機械の部品など多岐にわたるものがあり、わたしたちの生活と安全を守るために欠かせません。

非破壊検査の種類

検査できる対象は橋や発電所などの社会的なインフラや製品を作る工場の機械の部品など多岐にわたるものがあり、対象物の素材や環境、調べる内容によって適した検査方法を用いて検査を行います。
ここでは、代表的な検査手法について解説します。

放射線探傷検査

放射線透過検査は、病院の検査で用いられるレントゲンの工業版です。X線を製品にあてることにより、レントゲンフィルムに情報が反映されます。人間で言えば、病院の先生が体のレントゲン写真を見ながら説明してくれるようにフィルムを見ながら検査結果を確認することができます。
記録として残すことができるのでお客様にとってもわかりやすい検査方法になります。

超音波探傷検査

超音波探傷検査とは、検査する製品に対し超音波をあて、きずなどの異常がないか確認する検査です。内部に異常があれば機材に以上信号が送られてきます。異常がある場所までの距離も調べられるのが特徴です。

磁粉探傷検査

磁粉探傷検査は、製品に専用の液体をかけ、ブラックライトを当てることで製品の異常を目視で確認できるようにする検査です。製品の外面の異常を調べるためによく使用されます。浸透探傷検査との違いは、表面近傍まで異常を見つけることができる点です。

浸透探傷検査

浸透探傷検査とは、製品の外部に対して行う検査方法です。外部に異常があれば色で製品表面に表示され、目視で確認できます。非破壊検査では一番よく使われる検査手法で、カラーチェックとも呼ばれます。

資格制度について

検査員は社団法人日本非破壊検査協会の行う資格を取得し、技術の研鑽に努めています。これにより誰が検査をしても全て同じ検査結果を得ることができ、安全を守ることができるのです。
試験は年に2度開催されており、1次試験では筆記試験、それに合格すると2次試験の実技試験があります。2次試験まで合格すると資格証が発行され、より大きな活躍の場が得られます。